睡眠時無呼吸症候群とは
睡眠時間を充分にとっているはずなのに
- 日中の活動している時間帯にも関わらず眠くて仕方がない
- 家族にいびきがうるさいと指摘される
- 睡眠中に何度も目が覚める
このような症状に心当たりのある方は、睡眠時無呼吸症候群(SAS:Sleep Apnea Syndrome)の可能性が考えられます。
つぎのようないびき等の症状に心当たりがあれば一度ご受診ください
- 大きないびきをかいている
- 日中(活動時)に強い眠気に襲われる
- 熟睡感がない
- 記憶力が低下している
- 夜間に何度もトイレに行く(何度も目が覚める)
- 起床時に頭痛がする
- 車を運転中に居眠りをしてしまう
- 勃起機能不全(ED) など
睡眠時無呼吸症候群の診断
睡眠時無呼吸症候群とは、睡眠中に何度も呼吸が停止する、もしくは低呼吸状態になることを言います。
一般的に1時間の間に10秒以上の無呼吸もしくは低呼吸の状態が5回以上ある場合に睡眠時無呼吸症候群と診断されます。
この1時間あたりの回数を無呼吸低呼吸指数(AHI)といい、重症度を決める目安になります。
睡眠時無呼吸症候群と交通事故等との因果関係とは
睡眠時無呼吸症候群が長期に渡って続くようになると、なかなか熟睡感が得られにくく、日中でも眠気が生じるようになります。
特に気をつけなければならないのは日頃から車を運転されている方です。
あるアメリカでの調査結果によると睡眠時無呼吸症候群の患者様による居眠り運転の事故率は約7倍というデータ(Findley L: Am Rev Respir Dis 138:337(1988))もあります。
実際に睡眠時無呼吸症候群の患者の方が引き起こした重大な交通・運輸事故は、これまでも新聞やテレビなどで取り上げられています。
お仕事やドライブなどで車やバイクなどを運転する方は要注意です。
睡眠時無呼吸症候群の発症原因
睡眠時無呼吸症候群を発症する原因につきましては主に2つのことが考えられています。
その1つが、閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)です。
これは何らかの原因で睡眠時に気道が閉塞するタイプで、そのことによって一時的に呼吸が停止する、もしくは低呼吸になる状態です。
具体的には、肥満による首周りの脂肪、舌が大きいことで喉が塞がれる、生まれつき下あごが小さいことで気道の断面積も小さくなってしまった影響などが考えられています。
そしてもうひとつが、中枢性睡眠時無呼吸症候群(CSA)です。
こちらは脳から呼吸命令が出なくなることで呼吸中枢に異常が起きている状態です。
そのため気道が閉塞されているわけではないので、いびきは出ません。
発症原因については、心不全をはじめとする心疾患による心機能低下、脳卒中などの脳疾患といった病気がきっかけで発症することがほとんどです。
したがって、まず原疾患の治療を行うようにします。
ちなみに睡眠時無呼吸症候群の患者様の多くは前者の閉塞性睡眠時無呼吸症候群(OSA)になります。
睡眠時無呼吸症候群と重篤な生活習慣病等との関係
睡眠時無呼吸症候群を発症すると血液が固まりやすくなるという特徴もあることから、高血圧症、狭心症・心筋梗塞、不整脈、脳卒中、糖尿病といった循環器系の病気が併発しやすくなります。
そのため健常者よりも、高血圧を発症するリスクは約2倍、糖尿病は約4倍、冠動脈・狭心症は約3倍、脳卒中は約4倍、高くなるとも言われています。
睡眠時無呼吸症候群の検査について
当院では、睡眠時無呼吸症候群が疑われる患者様につきましては、問診や睡眠障害に関する診察をし、診断をつけるための検査が必要と医師が判断すれば、簡易型検査装置を用いたスクリーニングを行います。
これは主に鼻や口の気流、気管音、被検者の血液の中にどのくらい酸素が含まれているかなどを調べるもので、検査はご自宅で行えます。
検査方法はとても簡単で、同装置にあるセンサーを手の指や鼻の下に付けて眠っていただくだけです。
これによって睡眠時の呼吸の状態やいびきといったものを計測することができるようになります。
睡眠時無呼吸症候群の治療
上述の簡易検査の結果、気道閉塞による睡眠時無呼吸症候群と診断された患者様につきまして、当院ではCPAP(Continuous Positive Airway Pressure:経鼻的持続陽圧呼吸療法)と呼ばれる専用の鼻マスクを装着する装置を用いた治療を行います。
これを睡眠時に装着すれば、鼻マスクから閉塞している気道に向けて、ある一定の圧力をかけながら空気を送り込めるようになります。
すると気道を押し広げられるようになって閉塞は解消し、これまで睡眠中に起きていた低呼吸状態も治まるようになっていきます。
同療法の治療期間中は、月に1回程度の割合で通院していただきます。
その際に体調変化や治療状況などを医師に報告していきます。
このほか装置に対する装着感などの違和感があるという場合につきましても、来院時にご相談ください。
当院では、フィリップス、フクダ電子 、帝人、 大丸エナウィンなどのCPAP治療に対応可能です。転居などによる通院施設を変更される患者も気軽にお問い合わせください。現在使用の機器をそのまま使用いただだけます。
以下のサイトもご参考ください。
無呼吸ラボ>>
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